033 03年02月06日 ブラックバスについて
 まず、外来生物の話からはじめます。外来生物(=海外から日本国内にやって来た生き物。 多くの場合人の手によって移送され、野生化したものに限られる)をいくつ知っていますか? ブラックバス・ブルーギル・セイタカアワダチソウ・セキセイインコ(野生化したもの) など数多くあります。外来生物が問題になるのは、これらの生物が既存の生態系を破壊するか らです。生態系というのはとても素晴らしいシステムを形成しています。一部分だけを見ると 食う食われるといった破壊的な関係がありますが、全体を見ると多くの生物が安定して生存で きるように密な関係で結び合っているのです。関係が崩れようとすると生態系自ら修復する能力 も備えています。これらの機構は膨大な時間をかけて徐々に組み立てられてきました。

 こんな生態系を破壊しようとしているのがわれわれ人類です。生態系の組み立てに要した時間 よりも遥かに速い速度で破壊しようとしています。考えられる破壊行為には幾つかあります。 その中のひとつが外来生物による破壊です。

 外来生物問題を考える上で間違ってはいけないのは外来生物が悪いのではなく、自然に反した 生物の移動を行なった人間が悪いのです。外来生物問題で頻繁に取り上げられるのが ブラックバスです。今回もブラックバスについて話します。

 ブラックバスはアメリカザリガニやウシガエルを排除するためにアメリカから 日本に持ち込まれたということを聞いたことがありますが、どうやらフィッシングの標的として 芦ノ湖に持ち込まれたのが初めてのようです。バスは人間が遊びたいがためにわざわざ日本に 連れて来られたのです。人間と言っても一部の人間です。
 連れて来られたバスは日本の気候にも適応し繁殖しました。そして、大陸育ちの力強い繁殖力を 持ったバスは、大した天敵も無く、日本の生き物を食い荒らすようになったのです。 現にワカサギやアユなどの淡水魚の生息数が減少しています。(減少の原因の全てがバスによるとは 考えられない)バスは食う食われるという相互関係を持った生態系のシステムではなく、ただ 一方的に食うという行為をします。日本の生態系自体がバスに適応するには、また膨大な時間が 必要です。理論上では適応も考えられますが、現実的には難しいです。

 このようなブラックバスはやはり日本の湖沼から排除するべきです。釣り人や釣によって生計を 立てている一部の人が反対していますが、自然の恵で生きている人間にとって自然に反した行動を しているブラックバスはやはり排除するべきなのです。バスの生存を許せば貴重な食物がなくなる ことにもつながるのです。

 日本の湖沼からブラックバスを排除するのは技術的に大変困難です。ですからせめて、 ブラックバスを国内に広めるような行為だけは絶対にやめてもらいたいと思います。 また、ゲームフィッシングと呼ばれる分野では捕獲した獲物を再度放流する、キャッチアンド リリースというルールがありますが、このルールにも疑問を感じます。



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