| 059 | 03年12月19日 | マスコミ |
マスコミ(mass communication)とは大衆伝達を意味する言葉で、テレビ、ラジオ、新聞、映画 などのことを言いますが、今回は特にテレビによるニュース番組について話します。 昨夜の大きなニュースに、京都の小学校に男が侵入して2児童に被害を与えた事件と、 イラク自衛隊派遣に関する実施要綱が首相に承認されたことがありました。 これらのニュースを見ていて思ったことがります。 まず、京都の小学校の事件ですが、『加害者がどうしてこのような行動を起こしたのか』 ということよりも、『小学校の対応』に重点を置いて報道している局が多かったように思います。 例えば、「監視カメラを見ている人がいなかった」などです。 普通に考えて、学校の仕事を抱えている教職員が、監視カメラを見続けている訳がないのではない でしょうか。テレビを見ていて感じたことは、「どうも、小学校の対応を問題にしたいみたいだ」 ということです。子どもが学校で怪我をしたら、親が学校に文句を言うという時代のようですが、 これにはマスコミの影響があるのではないかと思いました。 小学校で、児童に怪我をさせないようにしようとしたら、通常の体育の授業だって十分に行なえなく なります。十分な監視をしようとすると、新たな人件が必要です。また、小学校に不審者が侵入しない ように塀を高くし、監視カメラをつけて、侵入を知らせるセンサーをいたる所に取り付けて、万全の 監視体制を敷いたとすると、それはもう小学校ではありません。監獄みたいなものです。 マスコミが問題にしようとするポイントがずれているように私は思います。事に対する応じ方を 問題にするよりも、元々の原因を追求するべきなのではないかと思います。 風邪に対する対策を考えるには、どうして風邪をひくのかという原因を考えることが最も大切で あり、風邪をひいいたら栄養のあるものを食べるようにするとか、どういう薬を服用すれば治るとかは 次に考えるべきことです。私は、マスコミが原因よりも"次に考えるべきこと"に重点を置いている ように思えるのです。 次に、イラク自衛隊派遣に関する報道についてです。 あるニュース番組で、メインキャスターが「イラクに自衛隊を派遣することで、いったいイラクで 何が起こるのでしょうか?」と言いました。この発言、私には必ず何かが起こることを前提に言って いるかのように聞こえました。それどころか何かが発生することを期待しているかのように聞こえました。 これはおかしい! おかし過ぎる!! いくつかのマスコミは大衆が騒ぎ立てることを望みすぎている。 本来の情報伝達業務から外れている気がします。どのマスコミの情報を受け入れるかは、人それぞれ が自由に選択できることなのですが、もっと真面目なマスコミの数が増えることを期待しています。 | ||